シーバスのルアー釣りにおけるルアーの選び方

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Style
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第二章
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ルアーの食わせ方
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・夏の攻略
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第四章
ゴミを拾おう
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〜ルアーシステムを組み立てる〜

 

 

 

ルアーの持つコンセプトを明確に理解しよう

ルアーは極論を言えば、何でもいいのです。

割り箸にフックを付けただけのものでも簡単にシーバスを釣ることができます。

だから釣具屋さんに並んでいるルアーなら何を買ってもたいていはシーバスが釣れるでしょう。しかし、そうは言っても明らかにルアーの差がはっきり出てくることが多いのもこの釣りの特徴です。

それはなぜか。

それはルアーの持つコンセプト、すなわち泳ぎや泳層、アクションがシーバスの捕食パターンに当てはまっているかどうか、がキモになります。

また、同じコンセプトを挙げるルアーでもルアーによって差が付くのは、1回のキャストの間に捕食パターンに当てはまっている時間の長さが決定的に違うからです。

 

 

要するにアングラーが明確なコンセプトを持たないと何を投げても釣れません。

なのに、多くの釣り人はまるでおまじないでもするかの気持ちでルアーを選び、投げます。

釣具屋に行くとぎっしりと並ぶルアーを見てあれもこれもと買ってしまうけど、結局はお蔵入りとなるルアーのなんと多いことか。

衰退の激しいルアーの生存競争がおびただしい数のルアーを作り出しました。

 

 

もちろんそれは悪いことではありません。

釣り人の数だけビジョンがあります。

開発者の数だけコンセプトがあります。

その開発者が持つコンセプトやビジョンが受け入れられるか否か、それに尽きるでしょう。

最初に書いたとおり、シーバスは何を投げても釣れます。

それこそ状況のいいときには入れ食いのように釣れてしまう。たとえ割り箸でもです。

そこに気付かないで出てくる製品が大半ではないかと思います。

釣り場でろくにテストもしないで開発されたルアーが発売されるってことは本来あり得ないのだけど、そういうルアーがあるのも事実。

また、わずか数匹の魚でGOサインが出てしまうメーカーもあります。

その辺の見極めは素人では難しいでしょう。やはりインターネットの評判が一番なのではないかと思います。

 

一方で何千匹の魚を釣ってテストしたと詠うメーカーもありますが、それもまた違います

特にボートでテストしたルアーについては疑いの目を持った方がいいと思います。

ボートで狙う魚はほとんどの場合において、何を投げても釣れる魚であることが多いからです。

そこでたくさん釣れたルアーが陸っぱりで通用するかというと僕は疑問です。

 

 

僕は何社かのルアーメーカーと契約して開発をやってますが、そのうちの一つにメガバスがあります。その理由は自分のコンセプトとビジョンを具現化できるMARGAYがメガバスにあったからです。しかし、メガバスのルアーだけでは全ての状況でシーバスを釣ることはできません。だからメガバスのビジョンの隙間を埋めるルアーを常に探し続ける事を忘れていません。

 

他社製品で新製品が出れば必ずテストし、自分のビジョンと合致し、コンセプトを満たすものであれば、自分のルアーシステムの中に組み込んできました。

僕はテレビや雑誌の取材の時に、契約社のルアーに付け替えるということは絶対にしませんから、過去の誌面や番組を見れば実に様々なメーカーのルアーが登場しているはずです。そのせいで、しばしばメガバスにやんわりと嫌みを言われることもありましたけど(笑)

 

でも、僕はいつかはアマチュアに戻る人間だと思ってます。

だからこそ、メーカーに媚びを売るのでなくフィフティーな関係でいたい。

メガバスには水面直下系のミノーがありませんので、テレビのリバー特集の時などは全く出番がありません。

それに文句を言われても、

「だったら、水面直下用のルアーも作ってよ。」

そんな言葉を返してきました。

プロならこれが当たり前でしょ。

でもそんな当たり前の事をやってきたから、今の僕に対する支持があると思っています

 

 

くだらん能書きはいいとして、まあそんな数年を経て、自分のルアーシステムが完成しつつあります。それを紹介していこうと思います。

 

 

 

BTZを把握しよう

Bite Trigger Zone.

それぞれのルアーには、シーバスへのバイトを誘いやすいアクションが必ずあります。

ルアーのアクションはルアーが引かれるスピードで常に変化します。早ければキビキビと、遅ければゆったりとしたアクションになります。そしてどのルアーにもルアーがひっくり返ったりしてしまう速度や、遅すぎて動きが止まってしまう速度があります。

その幅の中で、無段階に変化するアクションのうち、魚のバイトを誘い出す絶妙なアクションをするスピードがあります。ルアーそれぞれが必ずそのスピードのゾーンを持っています。

 

そしてそのゾーンが広いほど誰が使っても釣れるルアーとなります。

多くのアングラーの様々な使用状況に対応できる能力があるからです。

例えば、その代表格がX-80SW。

早く巻いてもデッドスローでもBTZの範囲に入っています。

だからボートからもでも陸からでも誰が使ってもよく釣れるのです。

 

 

ではBTZが狭いと釣れないのかと言えばそれはNOです。

ハンマースリムやアイマコモモなどのプラグはデッドスロー専用に設計されているルアーです。

スピードを出して巻くとあっという間に姿勢を乱してしまったり、ばたついてしまいます。

これはBTZが非常に狭いからと言えます。だからひたすらデッドスローで巻かないといけない。

しかし、BTZが狭いプラグは少しの外因の変化で大きくアクションを変化させる特徴があります。

流れのヨレやたるみ、ちょっとしたアングラーの揺らぎが見事なまでにアクションの変化へと直結します。

BTZは狭いですが、その中で動かす事ができればこちらの方がずっと釣れるのです。

逆に言うとちょっとした変化、波が立ち始めたり、流れが速すぎたりするとあっという間にBTZの範囲を超えてしまいます。

 

BTZが究極に狭いプラグがやる気スティックでしょう。

秒速何センチか知りませんが、極めて狭い一定のスピードでしかルアーは釣れる動きをしません。

 

しかし、そのアングラーのデッドスローリトリーブ時に出る無意識な変化を鮮明にアクションに反映させます。

見ている限り同じスピードでもその中で実に多彩な変化を表現します。

そういうプラグは魚を誘い出す力が半端ではありません。

しかし、油断するとあっという間にBTZから外れます。

港湾部の陸っぱり、ベタナギ、無風。この3つが揃わないとこのプラグはあまり釣れません。

 

BTZと釣れるプラグとの関係はこんな感じ。

この辺を捉えてルアーシステムを組んでいくと、非常に対応力のあるゲームを組み立てていくことができます。

パイロットルアーにはBTZの広いルアーを使いましょう。

 

 

 

お薦めのルアー

以下は、僕のルアーシステムの一軍を占めるプラグです。

この一連のプラグがあれば、一通り攻略できるはずです。

 

 

港湾部用

名前 メーカー タイプ サイズ BTZ
icon
X-80SW
メガバス シンキング 8cm 非常に広い  
アスリート ジャクソン シンキング 9cm 非常に広い icon
MARGAY-SW メガバス シンキング 6.5cm 狭い icon
ローリングベイト タックルハウス シンキング 77mm 非常に広い icon
ヤルキスティック 邪道 シンキング 93mm 狭い icon
レンジバイブ バスデイ バイブレーション 70mm
90mm
非常に広い icon
クルクル&ヨルクル 邪道 ブレード   非常に広い  
CD7 ラパラ シンキング 7cm 広い  
ベイスラッグ ティムコ シンキング 8cm 広い  
           
           
           
           

 

 

河川部用

Areaをご覧頂ければ解るとおり、レアフォースでほとんどの釣果を挙げています。

非常に完成度が高いルアーなので、レアフォースをメインに据えて、グースやX-110SWがフォローで入る形。

名前 メーカー レンジ サイズ BTZ
レアフォース アロウズ  水面直下 120mm 狭い icon
グース ハンプ  水面直下 125mm 普通 icon
X-110SW メガバス    〃 11cm 広い  

フレッシュバック100SR

アンレーズ フローティング 10cm 広い  
imaコモモ SF-125 アムズデザイン    〃 12.5cm 狭い  
ビリケン          
ハンマー          
メケメケ          

 

 




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