村岡昌憲の釣行記。東京湾のシーバスからその他節操無く色々と。

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Area24 - Stage5 〜 数を釣って知り得たもの 〜

2001年9月2日 港湾部シーバス

 

 

 

 

台風11号で完全に秋モードに入った湾奥シーバス。

その中で行われたシーバスマガジンの取材。

 

3日前から、マジンガーモードというか、三平モードというか、とにかく魚が見える状況。

「いくらでも釣れる」

これはさすがに言いすぎだが、そんな錯覚を起こすほどの絶好調状態が僕を襲う。

そうだな、毎年2回ぐらいあるんだ。こんな時期が。

まくるのも簡単だし、爆るのも朝飯前、こんな状態が2週間ほど続く。

 

それだけなら、その期間は楽しく過ごせばいいだけなのだが、その三平モードにはセットで必ず絶不調状態も付いてくる。

「何をやっても釣れる気がしない」

週刊誌の連載をやっている身でこの状態の2週間は長く厳しい。

今年の春にもそんなことがあった。シーズンの真っ最中にいきなりタックルのお話なんてネタで濁していたりするのだが、要するにその間全然釣れなかったのだ。

 

で、今はいくらでも釣れる状態。前日の館山では横で釣るN氏が1本もキャッチできない中、わずか15分の間に5本をキャッチ。最初の3投で3ヒットという神がかり的な状態であった。自分でも信じがたい釣果が出てしまうのだ。

「とりあえず、笑っとけ。」

そんな状態である。

 

で、取材。集合場所で編集者とカメラマンにその話をしていた。

青海というポイント、潮の状況、潮周り、潮位、風向。肌と目で見ることのできる情報が勝負の早さをなんとなく教えてくれる。

「速攻で1本釣ります。」

 

自分でも恐ろしい。

2投目。壁際を泳がせたX-80SWに銀色の閃光が走る。目でアワせずに手でアワせる。グンと乗ってからバシッとアワセ。潜るはずが頭の向きを強引に水面に変えられたシーバスが水面に飛び出てエラ洗いを出す。すでにかなり曲がっているブランクスを更に背筋をそらせてとリールで巻き続けることで、ラインテンションを強引に維持させる。

エラ洗いを完全に吸収され、一気に足下まで引っ張られてきてしまったシーバスが下へ下へと突っ込もうとする。それを竿先で吸収しながら4回ほど突っ込ませて一気に引っこ抜く。

64センチ。緑色の潮の中にいたせいか、ブラックバスみたいな色をしていた。

 

このサイズなら文句はない。

これにて取材終了。時間にしてわずか3分。

自分でも空恐ろしさすら感じる1本だった。

 

 

で、これで解散ってのも味気ないので、編集さんとカメラマンさんもロッドを持って一緒にやることになった。

もし、上のサイズを超える魚が出たらそっちの方が迫力ある。

当然、サイズアップ狙い。

 

 

まずは夕飯を食べに行って再度青海へ。

船館のサイドから釣っていく。

フラットなボトムにあるいくつかの根。最近はその間に浮き桟橋が2本入ってしまったが、これはかえって魚を寄せる効果があるようだ。ボトムの根に流れる潮の流れにはさほど影響はしていない。

 

下げ初めてワンドの中を潮が流れ始めた。

まずは浮きシーバスを誘える、誘い系最強のX-80SWをセット。

 

銀色系カラーをセットしてキャスト。着水してからなるべく潜らせないようにリトリーブする。

水深4mのとこにある根の真上、水深50センチ辺りで誘い続ける。

魚が浮けば、連ちゃんモード突入が可能だ。

10投目ぐらいか。

根の真上に差し掛かったX-80SWがグンと押さえ込まれる。

スイープにロッドを立てて軽くフックアップ、魚が暴れて沖側を向こうとした瞬間に強めの追いアワセを一発入れる。

小さいけどコンディションの良い魚だった

 

その後も3投に1度ほどバイトがあるが乗せられない。

そこで、リップインベイトSにチェンジ。

水面下1.2mぐらいを意識してリトリーブしてくる。

 

すると1投でコツッと乗った。

アワセを入れると一気に水面に出てきた。

小さい。

 

 

その後、こんな感じでサイズを選べない状態に。

港湾部でサイズを選ぶってのはつくづく難しい。ベイトフィッシュの大きさが小さいだけにルアーを大きくすると大きなサイズまで口を使わなくなってしまう。

 

リップインベイトではこのサイズばかりなのでこのパターンはあきらめる。

再度、X-80SWで浮かせて狙ってみるが、

 

更にサイズダウン。

絶好調でもサイズを選べないとなると。なんだかやる気が失せてくる。

昨年頃から段々とそうなっちまった。

 

 

 

ふと思いつく。

マーゲイで一気にボトムを直撃したらどうか。デカイのは浮いてこないのかもしれない。

そこでフルキャスト。スローリトリーブで一気に潜らせる。

シーバスPEの驚くべき摩擦抵抗の無さもあって、するするとマーゲイが潜っていく。

水面下2mぐらいは行ったかな。

そこら辺でスローリトリーブを中心に軽いジャークを入れつつ誘ってみる。

根からずいぶんと離れたところで

「ココン」

一瞬、手が動いたがここでぐっと待ってもう少しスローリトリーブ。

「グン!」

ここで合わす。

が、残念。

 

40後半?

少しはサイズアップしたけど、これでも話にならない。

 

最初に64センチを釣った桟橋に戻ってみたが先行者有り。

ここはやめとく。

 

で、その後も釣れるんだけど、いかんともしがたい状況。

最後にちょびっと気持ちいいサイズが出たとこで終了することにした。

結局13GETでした。最初の1本だけがいいとなんか後味がいまいちだね。

出る順番が逆なら楽しいのに。勝手なもんだ。

 

今日の魚の状態やバイトするパターンを見る限り、秋シーズンの開幕は間違いない。

これから2週間ばかり、ちょいと狙ってくよ。

 

 

 

 

使用タックル
ロッド メガバス Destroyer F3-610XS
リール シマノ ステラ4000 DH
ライン 東レ シーバスPE 1号
プラグ ティムコ ベイスラッグ
ソルティバディ
メガバス X-80SW・MARGAY
   

 

 




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