村岡昌憲の釣行記。東京湾のシーバスからその他節操無く色々と。

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Area14 - Stage 〜 高知遠征、重戦車の予感 〜

2009年8月21〜23日 高知市内 アカメ&チヌ

 

 

 

8月21日、1年ぶりの高知遠征。

1年前は5月に訪問。

そして一番最初は地球丸の取材で訪れた4年前。

いずれもアカメがターゲットだったけど、アカメの気配も感じることができなかった。

 

 

アカメを知ったのは、釣りキチ三平だった。

四万十川のアカメ。ルアーフィッシングではなかったが、幻の魚がいるという印象。

その幻を追い求めて、夏の間ずっと河原にテントを張って狙っている人がいる。

そんな幻の魚を釣りたければ、10回は行きなさい。そしたら1回はチャンスがある。

5年ほど前に一世代前のプロの人から受けたアドバイス。

 

 

僕のアカメといえば、そんな感じの印象であった。

が、この数年でずいぶんと様変わりした。

アカメをかなり身近に感じられるまで開拓した人達がいる。

ご存じ、HAMAさんこうかつさん

 

四国の様々なターゲットを先進的なテクニックと考え方で切り開いていく二人。

前回同様、今回も彼らを訪ねる釣り。

ご注文はアカメ100%!それ以外は今回は遠慮します、という展開。

 

 

 

出発の3日前に、富士山へ登った。

 

 

8合目から見る圧倒的なスケールの景色。これが日本の富士山だ。

 

 

そして日本最高地点3776m。

 

 

登山自体は楽しく充実したものになったが、その翌日からひどい筋肉痛となる。

その痛みはひどいもので、過去にこんなに筋肉痛になったことはない、というレベル。

おかげで金曜の夜に高知へ発つときも足を引きずっているような状態だった。

 

 

最終便で高知入り。

 

今回は金曜日の夜に高知に入り、日曜日の夕方の便で戻るという、有給休暇を使わないスタイル。

体力勝負の釣りであることは間違いないが、なかなか自由に休めるものではない中でこのスタイルを年に数回使うことは充実したフィッシングライフにするためには極めて重要なこと。

 

 

今回は4人での旅となった。

 

最近何かとお騒がせな工藤さんと、釣り業界の新たな女傑を狙うLindaさん、そしてもりさん。

 

 

車はセレナをレンタカーで。

 

 

 

アカメ100%とは言っても、ここは外せない。

 

カツオのたたき。

写真はひろめ市場の明神丸。着いてホテルにチェックインする前にしっかりと腹ごしらえ。

 

 

 

 

ホテルを出て、こーかつさん、HAMAさんと合流していく。

 

場所を検討しながら動いていると、とある橋で少年がスズキをゲットする瞬間に遭遇。

 

 

 

 

 

良い感じですなということで、ウェーディング開始。

昨年もアカメを狙って入った場所。

 

川の中程まで立ち込んでチャンネルを狙う釣り。

アカメはレンジがボトム付近ということで前回は攻略する手立てが無かったのだが、今回は色々と準備をしてきた。

 

 

地元のお仲間も合わせて総勢7人ほどで立ち込んでいく。

 

川は下げが止まってまさに上げ始めるかという瞬間。流れはほとんど無い。

 

海からの暖かい海水と川の冷たい水が混ざってまだらな感じ。

 

こういう時合が良いと、こうかつさん。

 

 

僕が入ったのは下流から二人目。

 

キャストしてボトムを探っていくと、川の真ん中に7mほどの馬の背がある事に気がつく。

 

そのサンドバーに着いているかもしれないというイメージで、ミノーを引いていく。

 

裂波、ナバロン150Fなどを混ぜながらバリスティックミノーに変える。

 

フルキャストして、リトリーブを開始し、ボトムにフックが触れたら軽くティップをあおってルアーを浮かせ、そして再度フックがボトムに触れるまでデッドスローでリトリーブ。

 

というのを繰り返すこと10分ほど。

 

ボトムにフックが当たり、ちょいとあおった瞬間に何かが引ったくった。

 

 

!!

 

 

 

アカメの口は硬い。渾身のアワセを3回ほど。

 

アワセの間にテンションを確認するとなんとなく重量感ある引き。

 

が、その間1秒無い。引っかけたものが魚ではないと気付く。

 

引っ張るとぐいーっとこちらに来る。ロープみたいなもの。

 

そういや、去年もウナギの仕掛けに引っかけたから、あれか。

 

ということに気付いて外そうとしたけど外せない。

 

結局、ラインが切れてロスト。

 

ラインシステムを組んでいる最中に、一番下流にいる工藤さんの前でアカメと思われる激しいライズが連発する。

 

急いで組み直して再度キャスト開始。

 

先ほどの位置より少し前に入っていく。

 

そこで足元にロープの感触。足で引き上げてみると、ロープに先ほどロストしたBM100が引っかかっている。

 

ラッキー!

 

BMを回収し、そのロープを足で踏みながらキャストを再開。

 

シンペンがお薦めとのアドバイスも受けていたけど、ここで考える。

シンペンでアカメを釣らせたら絶対に自分より上手いはずのこうかつさんに現在までバイトが出ていない状況。

となると、自分がシンペンを投げていてもバイトの可能性は少ないわけで、だったらミノーで攻めた方がいいのではないか、と。

 

今考えると、何回も通って1バイト出るか出ないかのこの釣りでは当てはまらないんだけど、これが好結果を生み出す。

 

ナバロン150Fをスナップにつけて3投目。

 

ボトムにリップが着いたのを感じて、ふっとティップをあおった瞬間に何かが引ったくった。

 

迷わずアワセを入れる。

 

テスト中のビーストブロウルV4(9.0ft)がギシッと曲がる。

 

その直後に船のエンジンにラインが拾われたかのような暴力的な走りでドラグが悲鳴を上げる。

 

ただ、想像していたのより引きがはるかに小さい。

 

魚が水面に出てドバドバッとやるが、60センチ前後って感じの魚で迫力がない。

 

が、ドラグは尋常じゃない音で回転し、ラインを吐き出していく。

 

アカメ?タイリク?

 

いずれにせよ、そんな大型じゃない、って感じでぐいぐいと寄せる。

 

ある程度寄ってきたので、フックの位置を確認するためにライトで照らす。

 

ライトの中に紅く光る目がはっきりと。

 

 

アカメだ!

 

 

テンション一気に上がって慎重にファイト。

 

やがてランディング。

 

 

 

 

 

 

人生初のアカメでございます。

 

 

 

 

 

 

その後、リンダさんもアカメらしき魚を掛けるがフックアウト。

朝方に体力尽きて撤収。

 

 

 

 

 

翌日は、午後から活動開始。

 

 

 

主戦は夜、再度同じ場所。

 

 

それまではのんびりと釣りを楽しむ。

 

 

隙だらけで歩行中のノコギリガザミを踏んづけて捕獲中の写真

 

 

そしてやっぱり飯はカツオのたたき。

 

 

夕方にのんびりとタックルを再チェック。

 

 

 

そして、最後の決戦。

 

 

 

 

僕はというと残念ながらチヌのヒットのみに終わった。

が、工藤さんが念願の初アカメをキャッチ。

 

 

込みの返しを狙って、果敢に前に出た結果、一つのチャンネルが完全に超えられなくなる。

 

水の侵入覚悟でチャンネルを渡ると案の定、浸水。

まあこれはたまにあることなんで仕方がない。

 

と思ったらポケットで携帯がバイブレーション開始。

あれ?やっちゃった?

 

と、携帯故障。

 

 

 

最後にケチが付いたけど、アカメを釣って大満足。

 

素敵な仲間に感謝。また良い旅をよろしく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この人、一日中こんな感じなので本当に飽きません。

 

 

 

 

 

 



 

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