村岡昌憲の釣行記。東京湾のシーバスからその他節操無く色々と。

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Area5 - Stage10 〜 突発性魚新窮乏症候群 〜

2004年3月23日 港湾部シーバス

 

 

ってな病気があるとは今日の今日まで知らなかった。

普段はやたらめったら問い合わせの電話が多いうちの会社が珍しく静かだったのだ。

こういう日もあるんだのぅと言いながらも、たまっている仕事がサクサク進む。

実は今度の会社移転先は裏が思いっきり運河でしかも最高の明暗部を持つ橋の横なのである。

物件自体、非常にいい条件で契約でき、経営陣からその努力を誉めて頂いたが、僕にはもうひとつ内緒のプラスがあるのだ。

要するにこういう釣りバカを人事とか総務にしちゃいかんということで(笑)

 

 

すっかり暗くなった頃、会社の窓から街灯りのこぼれる運河を眺めていると、

橋の下で明らかにシーバスのライズを発見。

 

 

あがっ!

 

 

思わず声が出た。

春だ。春が来た。

 

急に動悸が激しくなる。

 

胃がきりきりと痛み出す。

車に風神があるぞ。

今すぐ行かなくては!

 

 

社内を見渡す。

 

残る部下は一人。

毎日遅くまで一緒に働いてくれている直属の部下だ。

人事や総務で忙しい自分の仕事を代わりにやってもらってる。

なんで先に帰るのは気がはばかる。

 

 

「今日ぐらい早く帰って休んだらどうだ?」

 

そう声を掛けると、

「これ終わらしたら帰ります。」

 

しかし、彼女はここからが長い。

偉く完璧主義なのである。

報告書など字揃えまできっちりやらないと気が済まないタイプなんである。

仕事はできるが、こういう時は焦れったい。

 

 

そわそわしつつも、デスクに座る。

ここんとこ、全く更新が無くて管理者は何やってんだかっていうメガサイト、「東京シーバスネット」を開く。

上のメニューにある潮時表なる所をクリックする。

 

 

ぐおお、満潮だよ、満潮!

 

 

 

「早く終わらせやがれ・・ませんか?」

 

 

 

「もう少しです」

 

 

自分が最後にハンコ押す立場なので、とりあえずできたところまでを出してもらってチェックする。

もう十分すぎるくらい十分なのである。

だけど彼女は気が済まないらしい。

 

まるで矢田亜希子が化粧品のCMで「私は美調整」とか言ってて、

全然調整いりません、あなたは。 って、思わずテレビ見てつぶやくぐらい

すでに完成しているのである。すでに素晴らしいのである。

 

その焦りを察知したか、

「なにか用事があるんですか?」

ふと聞かれる。

 

「いえいえ、すぐそこでちょっと人に呼ばれてまして。」

「待ち合わせですか?」

「まあそんなもんです。」

 

「じゃ、どうぞ、先に帰ってくださって結構ですよ。」

「いやいや、そういう訳にもいかないし。」

「でも・・・」

「いや、すぐに帰るやつらじゃないから」

 

「あ、もうみんな飲んでるんですね」

「盛大にやってるみたいですよ。」

 

「じゃ、急いで終わらせますね。」

「大急ぎで」

 

ということで30分。ようやく終わる。

速攻で、車から風神クロスインパクトを抜き、

タックルボックスを持って走る。

橋の下に入るとライズの気配は無いが、潮位は高くまだいそうな感じ。

 

最初にハチマル、フラッシュバックと通すが反応がない。

散らそうかと考えたが、バチが見えないこともあって

ソルティバディに変えてみる。

橋の明暗に反って通すと1投目からヒット。

 

ドラグが緩くてジョワーッと走っていってしまう。

慌てて締めてファイト開始。

魚は小さい。

40センチぐらいだ。

でも、うほほ。

思わずニヤニヤしてしまう。

思いっきりビジネス街。橋の上には足早に家路につくサラリーマンとOL。

そしてその下で背広来て微笑む自分。

うほほほ。

胃の痛みも消えた。

 

 

2匹目を狙う。

ところが反応が全くない。

色々やってみるがダメ。

持ってきたルアーがあまり多くなかったこともあって攻め手に掛ける。

最後にあまり良さそうな感じではない橋の下もついでに攻めてみる。

ヨルクルにヒット。

このサイトに出るのは初。

今度アトールさんから出るらしい。

夜用のクルクル。

もはや反則です。

 

 

満足してまた会社に戻って、ハンコを押した。

ゴミは落ちてませんでした。

 

 

 

使用タックル
ロッド アピア 風神ゼータ72Mクロスインパクト
リール シマノ ステラ3000AR
ライン 東レ シーバスPE 1号
プラグ 邪道 ヨレヨレ〜
メガバス X-80SW
ゴミ 空き缶  

 


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