村岡昌憲の釣行記。東京湾のシーバスからその他節操無く色々と。

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Area3 - Stage8 〜 見上げればまた高い壁 〜

2006年9月8日 旧江戸川河口部 シーバス

 

 

森羅万象。二度と訪れない自然界の一瞬に、答えを探し続ける。

一度は狭窄したアングルも、目をまた見開けばいまだかすかに望める光。

その光の向こうには決してたどり着けないというのに、

なぜ僕はまた進み続けるんだろう。

 

 

 

真夏のひとときの冷え込みとまとまった雨は

秋、というスズキにとって最も特別な季節を感じさせるに十分ではなかったか。

その気配を敏感に感じ取ったアングラー仲間がにわかに騒ぎ出す。

そのメールに、外房や千葉の情報が飛び込んでくる。

 

 

しかし、いつものように旧江戸川に立つ。

僕の秋はここから始まる。

 

シーズン開始は川よりではなく、干潟側から。

流れが効く、下げ5部に、ブレイクラインにほとんど直角に刺す潮に魚が集まる。

 

イナっ子の位置を目をこらして見据える。

この時期にでかいのを釣ったことはないが、ここに来るといつも緊張する。

光を背負った自分。その気配に気付いているのかいないのか判らないイナっ子、

そして息を潜めるスズキ。

 

アタリを付けて、レアフォースを振りかぶる。

流れに対してクロス気味に撃って、ブレイクラインに流し込んでいく。

ブレイク上でイナっ子の群れの後ろ側をかすめるコース。

 

ゴン!

という衝撃にネオンナイト任せでアワセを入れる。

ロッドを立てるだけでいい、グゥッとシーバスが絞り込んでフックセット。

 

 

慎重にいなして寄せてくる。


60前後、川の顔してるね。

 

 

一投目でかかるという幸せ。極上の価値がある。

これで帰れば、たった一投で帰れば、

それは達観に近いのでは無いかといつも思うけど、一度もそれはできたことがない。

 

 

 

リリースしてキャスト再開。

ポジションを修正しながら、クロス気味に流していく。

 

 

 

 

 

魚信はない。

コモモやグースに変えてみるが反応はない。

 

 

やや遠目に、イナっ子がしきりにざわつく一帯があるので、そこに歩いていく。

 

光を背負うので、レアフォースの射程距離ギリギリから、そのゾーンに撃ち込んでいく。

 

3投目にヒット。

 

小さい。

 

 

 

 

そこから3分ほどしてまたヒット。

 

 

 

またも小さい。

 

 

 

レアフォースを喰うようなサイズではないだろうに。

 

 

 

しかし、1月の満月の夜にゴールを迎える彼らの秋が始まったことを証明する姿。

ふと北海道のカラフトマスのことなどを考えていた。

この今瞬間、片や生まれた川を目指し、河口を目指す魚。

片や、夏を過ごした川から沖を目指して、河口へ降りてくる魚。

この国の多様性は素晴らしい。

 

 

 

今日は流れが悪いことに気がついた。

そこから改めて流れをしっかり見ると、地形が若干変わっている。

まだ速い潮が流れる季節ではないのでわからないが、今年は厳しい流れかもしれない

 

反応がないので、青龍20gを遠投しまくる。

 

 

めいっぱいキャストしたところの蛎殻山の際でバイト。

 

 

30分ほど反応がないので、あきらめて移動する。

 

 

 

 

最後は本流の明暗部で勝負。

 

 


これは誰でも釣れる魚。 70・・・はないよな。

 

 

 

 

 

使用タックル
ロッド アピア 風神ゼータ83L ネオンナイト
リール ダイワ セルテート3000
ライン 東レ シーバスPE 1号
プラグ アロウズ レアフォース
アピア 青龍
ゴミ 空き缶

 

 



 

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