村岡昌憲の釣行記。東京湾のシーバスからその他節操無く色々と。

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Area3 - Stage4 〜 ただ川の流れに 〜

 

 

 

十分に結果が出ないことを焦る必要はないと思う。

結果を求められた釣りでもなければ、大きな期待を背負った釣りでもない。

それでも幾重にもつながったホゲリが、わずかな焦りを生みだしてくる。

その焦りが絶対的な経験からくる確信に、微妙な迷いを感じてしまう。

こうなると僕は弱い。

釣るだけならどうってことはないけど、超弩級を待ち続ける確信が崩れていくのだ。

 

 

 

 

本来なら休みたかった25日。週末の予報が雨と聞いて、これはいくしかないと鞭を打って出撃。

雨後2日経った旧江戸川で勝負。

月が雲に隠れれば、ポイントが明るい旧江戸でもチャンスありと読んだ。

 

 

潮はすでに下げ3分。まずは岸際からチェック。

10分ほどやるも反応がないので軽く立ち込んでみる。

 

 

流れはかなり速い。まずはレアリップレスをセット。

ダウンクロスでキャストして、そろそろと進みながらリトリーブする。

10投ほどでバイトらしきものを感じる。そのままリトリーブをし続けているとUターンしたところでヒット。


旧江戸の魚は妙に体高あります。65ぐらい。

 

このヒットですくわれた。

実はずいぶんと久々の魚。時間にして15時間ぶりぐらい?

いつも偉そうなことばかり書いてるんだけど、何はともあれ、魚が釣れるって嬉しいものだ。

一人暗闇でニヤリと笑う。

 

 

 

5分ほど投げて反応がないので、阿修羅に変えてみる。

最近考えていること。

流れの中の釣りでポイント選択をよほど間違えない限り、魚とルアーは確実に遭遇していると思っている。

それに対して、流れの速さの段階に分けてプラグをプレゼンテーションしていく事が極めて重要ではないかと。

例えば、エスフォーとグースと悟空。

あのセサミストリートの顔シリーズみたいなヤツらを、流れの速さによってどう使い分けるかって事ね。

この3つは簡単だからまずやってみるべし。

グースと悟空はカツイチやカルティバが出している5番フックに変えればそこそこ大きい魚が来ても大丈夫。

 

前は同じコンセプトのルアーなら一種類持っていればいいと思っていたけど、確実に釣果に結びつけるなら引き出しを多く持つべきかなと。大型を狙う釣りからは離れた方向になるが今後、掘り下げてみたい分野であると思った。

 

旧江戸川は魚の群れが変わったとの情報を入手していたんだけど、どうやら本当にその様だ。

流れの中で3投に1回はバイトらしきものを感じる。

乗らないことを祈りながらアワセも入れない。そんな感じの釣りが続く。

 

 


そうは言っても、アワせなくたって乗るときは乗ってしまいます。

 

流れの中、フルキャストから大きなU字を描く中で、魚を引きつけておいて、U字の瞬間の動きの変化で喰わす。

これがこのメソッドの大きな武器。

そこでキャストの方向とリトリーブを少しずつ変えていくことでUターンを出すゾーンを9つに分けることができる。

 

それがこの図だ。

今日は雨で予定が2つほど無くなって、超暇なので珍しく書いてみた。


笑ったやつ、退場!!  神は僕に絵心という才能を1ミリグラムも渡さなかった。

なんか空を飛んでいるみたいだがそうではない(笑)

 

 

1〜4は自分より上流側に投げるアップクロスで攻めるゾーン。

5〜7は自分より下流に投げるダウンクロスで攻めるゾーン。

8と9は流れが速いときに、ダウンクロスと流れに乗せることで攻めることができるゾーン。

風や流れによって着水点が変わるが、僕の場合1から7,もしくは9まで攻めて反応がないとルアーを変えてしまうことが多い。

プラグと流れの相性が合ってないと感じたら1や2の段階で変えてしまうことも多々ある。

あと、1〜6が得意なのがメケメケ、ハンマーやコモモ。

7〜9が得意なのがレアリップレスや阿修羅、ヨレヨレなんかだ。

で、流れが緩くて1〜4ぐらいしかできないときはセサミストリート連中がすこぶる反応する。

 

で、今はガンガン下げているから、流れに強く広範囲を探れるセミトップ型フローティングペンシルが断然強いと判断してローテの中心に据えていく。

 

 

ここで、ふ〜じが遅れてポイント着。

なんかいいことあったらしいってな顔で下流に入る。

ほくほく顔でドカポップをキャストしていたふ〜じに豪快な捕食音。

ゲーム開始から5分で83センチ・・・。

俺の横でジャーク禁止!!

 

 

 

今が時合と一所懸命攻めるもただ巻きだと喰わせどころが少ない。

変化も欲しいとルアーチェンジを頻繁にする。

 


レアリップレスに変えた1投目。75ぐらい。

 

チェンジ直後の1投目にバイトが出るのは、状況判断が遅い証拠。

その前のプラグで喰わせられなかった魚が何本かいたと考えた方がいい。

 

 

コモモはかなり広範囲に探ることができるので、あまりにも反応がないと投入してみたりする。


こういうサイズがかなりいるよう。

 


阿修羅9.5センチでやっと正体判明。この魚がかなり邪魔しているようです。

 

ここでふ〜じがまたドカポップで80近いのを掛けるがバラシ。

 

焦りが迷いを生む。典型的な負けパターン。

ジャークすべきか?

それともこのゾーンフィッシングで魚を片っ端から獲っていくか?

決めたはずの決意が揺らぐとだいたいもうだめだ。

 

 

 

下げ5分を過ぎて流れは最高速。

こうなるとレアリップレスの独壇場になる。

下流に投げて、ジャークを一発。重心移動を戻してからロッドを立ててデッドスロー。

これでほとんど入れ食い状態になった。

 


港湾部の黒ずんだ65ぐらい。 ヒットしたのは8番らへん。

 

2.3度とバイトがあって乗らない。

小さい魚だって分かっていてもなぜか焦る。

 


9番ゾーンでヒットした55センチぐらい。

 

やはりこのままでは、80は出せないか。

ドカポップに変えてジャーキング&引き波で誘い続ける。

手首がたちまち悲鳴を上げるが、まあなんとか我慢。

 

ボシュッと水面で水柱が立つも、これもイマイチ。

重厚感のある気配がない。

 

少し立ち込みすぎているのかもしれない。

背後でイナっ子がちらほら群れていたので少し後ずさりする。

でも、もうどうしようもない。

 

土曜日は早朝4時から渋谷で仕事。

阿修羅で50後半を獲ったところで終わりにした。

 

今思えば、何で迷ったんだという感じなんだけど、迷うとダメだ。

確信を持つことと魚の反応を追い求める事の差はイヤってほど分かってる。

 

 

 

増田氏がよく言う言葉に

「10日間でバイト1回が俺の釣り。」

 

 

てのがある。

初めて聞いたときは、東京湾奥ではこの言葉はあてはまらないのではないかと思った。

いや、今でもそう思っている。

 

ところがこの重すぎる言葉がまた僕を迷わせる。

今日みたいな展開の時に頭をよぎるのだ。

 

 

 

楽しい釣りだよ。まったく。

1回、頭を冷やしに大爆釣でもしてこよう。

 

 

 

使用タックル
ロッド ミラクルワークス ジャンキースティック70Xpi
リール シマノ ステラSW4000
ライン 東レ シーバスPE 1号
プラグ ミラクルワークス ドカポップ12cm・阿修羅
アロウズ レア(リップ折り)
メガバス X-80SW・X-110SW
   

 

 




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