村岡昌憲の釣行記。東京湾のシーバスからその他節操無く色々と。

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Area2 - Stage15 〜 オイルサーディン 〜

2004年9月8日 荒川シーバス

 

 

 

仕事が終わり、家に帰って寝る。

仕事プラス連日の釣りでかなりクタクタになっていた。

23時に起きる。回復度は高い。そそくさと準備する。

南風が吹いていることを確認して家を出る。

 

 

次のテーブルに移ったと確信して後ろを振り返ると、前にいたテーブルが見える。

そこは閉塞感が蔓延した世界に見える。

 

心の中でその閉塞感と折り合いがつけられるのならそれでもいいだろう。

一つの折り合いのうまさも、この世知辛い世の中で必要なことの一つであると思う。

特に仕事なんかでは家族を守るため、働き続けるために、その閉塞感を受け入れなければならないことは多いだろう。

全く受け入れられない人間は結局ははみ出し者として社会から抹殺されるだけだからだ。

 

だけど、釣りは遊びである。

ラインがクロスするくらいポイントに人が集まるのなら、はみ出してしまえばいい。

人のマナーの悪さに嘆くなら、そんな醜いものが見えない世界に行けばいい。

そんな缶詰の中のオイルサーディンみたいな釣りが楽しいか?

 

 

地図で見当をつけた初めてのポイントに着く。

しばらくは開拓が続くであろう。

今はまだ言葉にもならない新しい概念は、試行錯誤を伴って固めていかなければならない。

誰もいないはずのポイントは予想通り誰もいなかった。釣り人の入った形跡すらない。

岸際から膝上まで立ち込む。

 

川と海の水がぶつかる、水の密度が高いゾーン。

そこで南風が崩した表層の流れが、川の地形でもみくちゃになる。

 

 

水深は結構あるはずである。

ヨルクルをフルキャストしてボトムを取る。

着底を確かめながら、水深が結構あると確認。

ブレイクラインもわかり、回収しようとロッドを立てて早く巻いたら追い食いした。

 

 

あらら、という感じでファイト。


65cm。何も語れないほど事故のようなヒットだった。

 

釣ったことないやつはにわかに信じられないだろうけど、普通に真っ暗でもヨルクルは釣れる。

ブレード系は当たりはずれが大きいけど、勝負の早さは他を圧倒する。

つくづく奥が深い。

 

 

その後、弱まる風と反転して吹き出した北風に、なかなか水中の様子を感じさせてもらえない。

見えそうで見えない世界だ。一昨日立てた仮説があっという間に崩れる。

だけど、だから面白い。

 

最後、岸際ででかいサイズがライズしていたので、レアフォースで喰わせたが、あっさりと外された。

週末もまた行ってみよう。

 

 

 

 

使用タックル
ロッド アピア 風神ゼータ83Lネオンナイト
リール ダイワ セルテート3000
ライン 東レ シーバスPE 1号
プラグ 邪道 ヨルクル
ゴミ 空き缶  

 



 

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