村岡昌憲の釣行記。東京湾のシーバスからその他節操無く色々と。

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Area2 - Stage5 〜 ラストチャンス 〜

2001年11月15日 荒川下流部

 

 

 

なんだかすごい絶望感に塞ぎ込んでいた今回の大潮。

思えば春の大潮で2週連続の結婚式が3連ちゃん続いてしまってリズムを崩した時から結局ペースをつかんでいないような気がする。まあそこそこは釣れてはいるけど90UPとか狙って獲るとか言う次元ではないレベルで今年は推移してきた。

11月最後の大潮、この潮周りが湾奥でのラストチャンスになるってのはよく解っていた。

が、僕は塞ぎ込みぱなしだった。とても釣りになど行く気がしない。

でもみんなの何気ない気遣いのメールや電話でこのままではいけないと立ち上がった次第。

絶好の潮周りにはとりあえず間に合った。

 

15日、満潮16:30。辺りが一気に闇に包まれ出した17:00頃、荒川の「bow」。

すでに川は加速感を感じるほど下げ始めている。

泥の中をヌタヌタと進んで入っていく。

目指すは船首。この荒川の下流部から中流部にかけては僕が確認しているだけでも相当な数の船が沈んでいるが、流れの当たり方、ヨレの大きさでここにかなうものは今のところ無い。

潮位はまだかなり高いのだけど川の流れが速いおかげですでに船首の後方10mぐらいのところにわずかなヨレができている。

ポイントに通わなければ、そこに船首があるのを知らなければ、そのヨレに気付くのは難しいだろう。

その斜め上流側、15mに立つ。

流れの状況をしばし見る。

ルアーはビリケン10.5。おそらく湾奥最強のランカーキラーとなるかもしれないすごいルアーを入手したのは先々週のことだ。ボートでテストした際に初日から80UP2本をいきなり叩きだした。

回遊待ちには向かないだろう。しかし、シャローがあって、そこにストラクチャーとなるものがあり、シーバスが付いていると分かっていれば、もしかしたらハンマー・メケメケより強いかもしれない。それほどピンポイントの攻略に強いルアーなのだ。

流れの中のストラクチャーに付いているシーバスは活性が非常に高いので正直言えば何でも食ってくる傾向がある。そんな性格の奴らを相手にする場合、最後はルアーのコントロール性がものを言う。あとは回収時の引き重りの無さか。そう言う意味でビリケンは強い。前の12.5センチはロッドを選んだが、今度のはロッドを特に選ばない。

もちろんそうは言っても、こういう流れの中の20m先のピンを撃つのは9フィートのMLクラスのロッドじゃ無理だ。頑張っても3m単位の精度が精一杯だろう。

今日僕が用意したロッドは7.2フィート。この長さが操作感とパワーを両立させてくれた。

先々週から投げ込んでいるので、距離感はバッチリ。

流れを見切って着水点を決めた。

キャスト。

ストラクチャーの奥側上流5mに着水、そこからラインテンションをかけずに少し流す。

ラインを徐々に張り、船首に送り込む。

ここで、ってとこでドルッとヒラウチさせようと思ったのだが、一瞬迷ってしまった。

ビリケンはデッドスローのただ巻きでも非常によく釣れる。

先週の釣行の最後に取った80センチがビリケンのデッドスローだったのが頭をよぎってしまった。

ジャークするタイミングを失ってしまって、ただ巻きで通す。

船首の真上を通してしまった。反応がない。

いないのか?それとも見切られたか?ビリケンのデッドスローはほぼトップウォータープラグと一緒である。水面まで出ない可能性はある。

2投目、もう一度同じ場所にキャストしてビリケンを流し込む。

ストラクチャーの先端、魚の射程距離に入った瞬間に軽くロッドをあおってドルルッとダートさせる。

出ろ! ・・・が、ダメ。

が、水面に出たビリケンに不規則な動きが出た。わずかだが下から水流を受けたように傾いた。

下に何かいた?

 

30秒ほど思案。アイマコモモに変えてみることにした。

水面を嫌うなら、ビリケンの形をもし嫌うのなら、一気にシルエットとアクション、全てを変えてしまった方がいいのではと考えた。

コモモのデッドスローただ巻きは非常によく釣れるってのはわかってるんだけど、正直飽きた釣り。いや、これも昇華させていければ今よりもっと奥深い釣りができるだろうけど、僕はピン撃ちの方にぞっこんになってしまったんだ。

しかし、選んだのはコモモ。

1分ほど待って今度は船首のやや正面上流側にキャスト。

そこからデッドスローで流し込む。船首の真上までは流れに乗せてドリフト気味に、魚の射程距離に入った瞬間にスルスルッとルアーをU字させる。

ゴッ!

食った。

ロッドティップを気持ち送って次のテンションを待つ。

 

ゴゴンッ!

魚が反転した衝撃がロッドに伝わった瞬間にアワセを叩き込む。

 

いきなり水面でエラ洗い発生。とわーっと全開で巻いてラインスラッグとロッドのテンションを保つ。ロッドが短い分だけそういうケアがないとあっさりとバレてしまう。

魚が走り出した。ドラグをやや緩めにしてジリジリと出させながら浅い方に自分が上がっていく。

3分ほどのファイトで一気に岸際まで寄せた。

顎にギャフを撃ってランディング成功。

サイズ計らなかったけど80センチあるかないかってとこでしょう。

 

コモモの中でも一番のお気に入りカラー。荒川の水色にかなり相性がいいみたいだ。

名前は知らないけどさ(笑)

 

で、このポイントははっきり言って見所がここぐらいしかない。

その周囲に点在する小さいなんか色々なものを広範囲に探っていく。

X-110SWをセット。

フルキャストして軽めのジャーク&ジャークで手広く探る。

 

5分ほどでまずは1本。

 

 

その5分後にまた1本。こいつは目の前まで追ってきた。


ノーマルではありません。リップチューンしてます。

しかし、X-110SW。魚に食わす能力はとんでもない。惜しむべきは6番フック3本の仕様。このロッドでPEだと多分90センチは運がないと獲れない。フックが伸びてしまうだろう。

伊東さん、ランカーを獲るプラグを作ろうよ。

 

このサイズがまだ川にいるようではまだ一潮周り早かったのか?

まだまだ気分が盛り上がる僕ではないので早々に撤収した。

 

 

あと、今回アルファタックルで出ている4980円のリールを使ってみた。

5ボールベアリングなので、リールを壊しやすいウェーディングにはいいかなと思ったんだけど、春以降1度もバックラッシュしていない僕が2度もやってしまった。

相性なのか、性能なのかは分からないけど。

 

 

 

 

 

 

使用タックル
ロッド メガバス Destroyer F3-610XS
リール シマノ ステラ4000 DH
ライン 東レ シーバスPE 1号
プラグ ティムコ サーフスラッグ
メガバス X-110SW
   

 

 




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